今日のつぶやき
年末から仕事が集中し、なかなか更新出来ていませんでした。
たまには技術屋らしいことについて書いてみようと思います。
人工衛星の電源基板を通じていつも苦労していることについて少し掘り下げた
内容になります。
【特に注意すること】
・発熱部品同士を熱結合させない
・電流の流れる経路(スイッチング電流)を基板表裏であっても重ねない
(コイル、ダイオードは特に注意)
普段、数十mA程度までの回路しか扱っていないと、電界を意識したノイズ対策は
お手の物だが、大きな電流が流れる経路では磁界が発生する為その対策が変わって
くる。
衛星筐体の大きさが決まっている衛星基板においては、実装面積も限られた中で、
そういった対策を施すことは非常に難易度が高い。
しかし、実現が出来ないと発振を起こしてしまい、使い物にならなくなってしまう。
部品データシートでの推奨回路、パターンはその対象部品が単体であり、いくつも使用
する場合については記載されていないことが多い為、大きな電流の流れる経路が見えて
いないと(イメージできないと)良い設計は出来ません。
回路設計者程の回路知識は必要ありませんが、ある程度のことは基板設計者も理解する
必要があると常々考えています。