石田のつぶやき

裏方から表舞台へ

人工衛星関連のお仕事をさせていただくようになってから、13年が経過しました。

始めた当初は社内の人間ですら、“夢のある”とは云いながら眉唾もので捉えられて

いましたが今では立派な事業として成立しています。

衛星関連の窓口には、まいど1号で技術統括顧問をされていた方や会社が窓口となり

我々はそれを形にする裏方業務に徹し、多くの運用実績(安定動作)を積み重ねて

います。

宇宙空間での放射線の影響による劣化や誤動作、メンテナンス出来ない中での冗長性

や自動復帰、さらに搭載ロケットや本衛星に対する安全審査基準の遵守等々、細部に

渡る配慮が動作実績に繋がっています。

その何にも代えがたい財産を引き継ぎ、徐々にではありますが裏方から表舞台へと

向かって活動を続けています。

その活動の一つとして先日、経産省の非公開勉強会” 放射線試験・ソフトエラー対策に

関する非公式勉強会”にて登壇依頼があり、30分程度お時間を頂き登壇を行いました。

放射線試験の設備関連の方、衛星開発に係わる多くの企業の方、大学関連の方等、

多くのスペシャリストの前での登壇が出来たことは、良い経験となりました。

衛星用電源装置の製作している側の視点で、どのような対策を行っているのかや、過去

の運用実績の一部を紹介したのですが、機密保持の関係で出せない情報が多く資料作成

には苦労しました。

日本の小型衛星電源の動作実績についてのアピールについては出来たように感じています

7月24日には和歌山の串本での宇宙イベントにも参加しました。

今後、串本を射場とした小型人工衛星の打ち上げの為の小型ロケットのイベントです。

我々が製作する電源を搭載した人工衛星が近隣の串本から打ち上げられる可能性が非常に

高く、念願の打ち上げを観に行く機会にも恵まれそうです。

イベントで登壇された中須賀先生や、人工流れ星の岡島代表、主催者でもある和歌山県

商工観光労働部の方にもご挨拶させて頂きました。

今後益々活発になる日本の宇宙事業において前へ出ていき、AstreXグループ、日本

フューテック共にその存在をアピールしていきます。