石田のつぶやき

今日のつぶやき

 

プリント基板設計のあるべき姿で思うところ

 

昔は私たちの仕事をアートワークと呼んでいましたが、まさしくその通りだと思います。

10人いれば10人違うものが出来上がる。

何も知らない方には、ジグソーパズルを作っているみたいなものですと説明しています。

ただ、出来上がりが全部違うんです…と。

時代は手設計からCADに変わりましたが、本質は変わっていません。

部品配置の出来が全体品質の8割程度占めるでしょうか。

 

これは個人的な見解ですが、大まかな回路種別での優先順位は下記のように考えています。

電源部>アナログ部≧高速信号部>その他

 

電源部~高速信号部までを手配線してその他の自動配線という手法をとっていたのですが

近年は仕様配線が増えてその他が少なくなってきているせいなのか、自動配線を利用する

機会が減って(ほぼ皆無)きているように感じます。

大型の案件が減ってきているのも要因の一つです。

 

集中定数の領域では、基板上での反射も影響がありませんので基本、繋がっていれば動作

します。

分布定数との境目は、動作周波数から波長を求め、実際に配線される線長が波長の何分の

1を占めているかで判断するのですが、読まれている皆さんは意識しながら設計をされて

いるでしょうか。

 

基本的には見た目が綺麗な方が、電気的にも美しいと思いますが、コストも厳しくなって

きている中、より効率的に一発で動く基板を作る努力も今後求められるように感じます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です